スタジオしまづ音楽部２２年６月活動報告

くわぽんです。
梅雨明けました〜。
先日、伊勢詣りに行ってきました！普段運転しない車を往復７時間くらい運転したので肩甲骨が悲鳴をあげてしまいました。バリバリのゴールデンペーパードライバーでございいます。
現地では伊勢うどんを啜りソフトクリームを食い、帰宅後お土産に買って帰った赤福もちをイッキ食いしました。

ご利益を賜ったところで、スタジオしまづ音楽部の６月の活動報告をしたいと思います！

※音楽部とは？？コチラ

今月のトピックス「サウンドミドルウェア」について
部員の個人製作物発表
Pixy_2Dさんの作品
hatcyoさんの作品
音楽部への参加お待ちしております

今月のトピックス「サウンドミドルウェア」について

かねてから気になっていたUnityにおける音実装の便利アイテム「サウンドミドルウェア」に手を出してみました！！

サウンドミドルウェアとは
簡単に言うとゲームの音実装に特化したツールです。ハードやプラットフォーム固有の調整不要でサウンドデザイナー視点から様々な音処理（場面に合わせた空間処理やモーションやシュチュエーションに合わせた音変化）を複雑なコードを必要とする事なく実装できるツールです。

代表的なサウンドミドルウェア
・CRI ADX
・Wwise

どちらも個人開発レベルでは無料で使える。

↓記事は実際にADXを使ってみるに至った経緯と感想文になります

１．ゲーム制作における音実装についてのスキルアップを画策

個人開発やチーム開発をする上でもっと面白い音実装がしたいなぁと思い「Unityサウンドエキスパート養成講座」といった本を購入し読んでいた所、Unity Audioの実装ではスクリプトでの制御だったり機能上難しい実装があるため「サウンドミドルウェアADX2」を使用する事により便利になるよと書いてあった。

サウンドミドルウェアADXの利点
・独自のサウンド圧縮形式により軽量かつ高音質で音を鳴らせる
・端末やプラットフォームに関わらず遅延が少ない再生が可能
・スクリプトの制御が不要で専用ツールで音の演出設定が可能（フェード処理や場面に応じたエフェクト処理）

とりあえず使えるようになったらモテるに違いない（インディーゲーム界隈やサウンドクリエイター募集などで）と思ってやってみようと思うが、残念ながらWebGL非対応！
ってことで１weekで使えない、、、とりあえず個人制作したプロジェクトで試してみようと思って今回の１weekで作ったものをADX2で組み直してアプリリリースする事にしました！

2.作成した「KP101」について
ラッキーなことにテーマが「テクノロジー」だったのでテクノミュージックにまつわる何かを作ろうと考え、
Unityを触り始めた頃からアイデアにあったボタンを押したら音が鳴るサンプラー的な楽器を作ろうと思った。

KP101の主な仕様、仕組み
・ドラムやベース、シンセのループ音はトラックごとにAudioSourceを用意して同時に再生することで同期しているように聞こえる
・Audio Mixcer機能を使用して各パートそれぞれの音量を制御できるようにしてABをグループ分けにすることでDJMixみたいなことができるように実装
・効果音をボタンに割り当てすることでサンプラーのようにタッチして演奏できる機能を実装
でできたのが↓
https://unityroom.com/games/kpp101

３．上記のUnity Audioで実装したものをADX２に置き換える作業
・サウンドデータはUnityに取り込まず、ADX2のサウンドツール「Atom Craft」※DAWのような波形編集ソフトに取り込み
・UnityのAudio Mixcerで実装した音のグループ分けを「AtomCraft」で実装（ドラムパート、ベースパートなど）
・Unity Audioで面倒だった「同時発音数の制限」と「リバーブ切り替え」の実装をAtomCfaftで実装
・Unity Audioで実装した機能を排除してADX2のAtomAudioに置き換えていく。
・AtomAudioをスクリプトで制御する

4.やって思ったこと
・小規模のプロジェクトで導入するメリットは無いかも？（今回のプロジェクトはトラック数が多いので慣れればギリギリ便利）
・共同制作の際はプログラマーさんに複雑な音実装のコードを書いてもらう必要がないので便利かも
・教本あるけどやりたい実装に合わせてコードを考えるのがバキバキに骨が折れた（簡易的なスクリプトの例がない、、）
・WEB資料も少なくスクリプトで呼びだす書き方の例が少なくて試行錯誤がいる